だ・もんで「だ・もんで」 静岡弁で「だから」の意味
2022年7月号


すっきりしない毎日が続きますが皆さんお変わりありませんか?
今年の梅雨明けは全国的に異例の速さであけました。
この時期は不安定な天気が続き、気圧や気温、湿度が急激に変化します。
このような急激な変化は体調を左右する大きな要因であり、倦怠感や食欲不振などの体調不良を覚える方も少なくないでしょう。
放置して夏バテに繋げないためにも、しっかり対策していきたいものです。
今回は、こんな季節にうってつけの食材「紫蘇(しそ)」についてお届けします。

【紫蘇を大葉と呼ぶのはなぜ?】
「紫蘇」と「大葉」、皆さんにとって馴染み深い呼び名はどちらでしょうか。
関西地方より西の地域では「大葉」が優勢、中部地方より東の地域(特に日本海側)では「紫蘇」が優勢といった地域差がありますよね。
紫蘇は大きく分けて赤紫蘇と青紫蘇の2種類あり、大葉と呼ばれるのは青紫蘇の方です。
実や芽など葉以外の部分も食用として流通しているため、他の部位と区別するために青蘇の葉を摘んだものを「大葉」という商品名で出荷・販売したのが始まりとされています。
一説によると、「大葉」という商品名で最初に出回ったのが大阪の市場だったため、関西地方より西の地域では「大葉」と呼ばれるようになったそうです。

【紫蘇の栄養】
紫蘇は刺身のつまや薬味として使用するだけではもったいないほど、栄養価の高い食材です。
特筆すべきはβカロテンの含有量で、一般的にβカロテンが豊富とされる緑黄色野菜の中でも一際豊富に含まれています。

★βカロテン:免疫力の強化、抗酸化作用
★カリウム :血圧低下作用、利尿作用
★ビタミンB2:脂質の代謝、動脈硬化の予防
★ビタミンE :抗酸化作用、血行促進作用

ちなみに赤紫蘇と青紫蘇とで効能が少々異なり、赤紫蘇にはアレルギー症状を抑えるロスマリン酸や強い抗菌・防腐作用だけでなく血行促進や胃液の分泌を促す効果があるペリルアルデヒドが青紫蘇より多く含まれています。
それに対して、青紫蘇はシソニン(葉を赤く染めている色素)が存在しない分、βカロテンの含有量が赤紫蘇より多いという優位性があります。

【紫蘇(大葉)をおいしくいただくには】

独特な香りや風味のため好き嫌いが分かれる紫蘇ですが、温度が高くなる季節にはもってこいの食材です。
紫蘇の発汗作用で体内の余計な水分を取り除き、クエン酸やビタミンB群を多く含む食材で疲労回復・食欲不振の改善を図ることで、暑い季節の体調不良を予防できます。
さっぱりしたものを好む方にはきゅうりの梅紫蘇和え、食べ応えを求める方には豚肉としめじの青紫蘇炒めなどがおすすめです。
紫蘇に苦手意識をお持ちの方は、天ぷらから挑戦してみてはいかがでしょうか。
βカロテンは油脂類と一緒に摂取することで吸収率が上がるうえ、油で揚げると紫蘇の香りや風味が薄まるので、第一歩に適していると思われます。細かく刻んで出汁巻き玉子に混ぜてみるのも良いですね。

清涼感のある香りと様々な健康効果を併せ持つ紫蘇で、これから来る本格的な夏に備えましょう。







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